唯物是真 @Scaled_Wurm

プログラミング(主にPython2.7)とか機械学習とか

読書

読書記録『数学ガールの秘密ノート 場合の数』☆☆☆☆

確率の話とかは出ずに純粋に場合の数の話 中華料理店などにあるような回転するテーブルが英語で"Lazy Susan"と呼ばれるというトリビアが取り上げられていた(すぐ忘れそう場合の数はよく考えないと、すぐに間違えるので難しい 取り上げてる内容は以下のような…

読書記録『「学力」の経済学』☆☆☆☆

日本の教育で専門家が発言していることは、データによって示された客観的なエビデンスがないのではないか教育の分野でもエビデンスが大事、という話アメリカなどの国でランダム化比較試験などの比較的信頼性の高い方法によって得られた教育の知見を紹介して…

読書記録『勝てる野球の統計学――セイバーメトリクス』☆☆☆

野球のデータを統計的に見ていくセイバーメトリクスの入門書 セイバーメトリクス - Wikipedia アウトカウントと走者の状況別のその後の得点期待値を見ると、得点期待値は送りバントをすると下がってしまうが、得点確率を見ると状況によっては上がるらしい、…

読書記録『図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術』☆☆☆☆

初心者向けのベイズ統計の入門書 「落ちこぼれをださない伝説のベイジアン」の先生(表紙にこう書いてある)が対話形式で教えてくれる 内容はベイズの定理やモンティホール問題、ベイズ更新、ナイーブベイズなどの基本的なもの 説明にカラフルな図が使われてい…

読書記録『手を動かしながら学ぶ ビジネスに活かすデータマイニング』☆☆☆

データマイニング系の手法の入門書 どちらかというと初心者向けの本?著者は下記のブログで有名な方で、この本の内容もブログの内容をまとめて加筆したもの tjo.hatenablog.comいろいろな手法をあまり数式を使わずに図などを使って説明して、実際にRのライブ…

あなたがバスに轢かれてもプロジェクトは大丈夫ですか? / 読書記録『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』☆☆☆☆

本書の目的は、プログラマがソフトウェア開発を効果的かつ効率的にするために、他人の理解・コミュニケーション・コラボレーションの能力を向上させることである。 ということでチーム開発するときの人間の話が書かれた本個人的におもしろかった部分の一部を…

読書記録『「偶然」の統計学』☆☆☆

世の中では確率の低い「奇跡的」な出来事がたくさん起こっている 例えば落雷を何度も受ける人がいたり、宝くじに連続で当たる人がいたり 人間が直感で想像する確率に比べて何かしら「奇跡的な」出来事が起こる確率が意外と多い、という話がいろいろ書いてあ…

読書記録『ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方』☆☆☆☆

問題のあるデータやアナリストを見たときに、何かが違うと感じる。 それがナンバーセンスだ 統計的なおもしろいエピソードをまとめた本(ほとんど数式は出てこないナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方作者: カイザー・フ…

2014年に読んだよかった本

最近は積読が溜まっていくばかりで全然本を読めてないですorz 背信の科学者たち 背信の科学者たち―論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか (ブルーバックス)作者: ウイリアム・ブロード,ニコラス・ウェイド,牧野賢治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2…

読書感想『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの予測学』☆☆☆☆☆

この本は予測について書かれた本である なぜ、ある予測は当たり、ある予測は外れるのか。もう少し洞察力を持って計画し、過去の失敗を繰り返さないようにするために、本書が役に立つことを願っている 著者のネイト・シルバー(Nate Silver)は2012年の大統領選…

読書記録『コーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法』☆☆☆

「コーディングを支える技術」ってタイトルよりもサブタイトル(?)の「成り立ちから学ぶプログラミング作法」の方がこの本の内容を表しているように思ったコーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus)作者: 西尾泰和…

読書記録『JavaScriptで学ぶ関数型プログラミング』☆☆☆

JavaScriptで関数型プログラミングを入門するための本 Underscore.jsとかを使って関数型っぽく書いていく感じ。過去に関数型プログラミングの本を何冊か読んだり、Scalaとか勉強したりしたことはあるのですが、手続き型に慣れているせいなのかあまり関数型の…

読書記録『最短経路の本 レナのふしぎな数学の旅』☆☆☆☆

コンピュータソフトウェアのビム(Vim)と15歳の少女レナの対話を中心に最短経路のアルゴリズムについて学んでいく本最短経路の本 レナのふしぎな数学の旅作者: P.グリッツマン,R.ブランデンベルク,石田基広出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2012/04/05メディ…

読書記録『説得とヤル気の科学――最新心理学研究が解き明かす「その気にさせる」メカニズム』☆☆☆☆

最近やる気がでない(?)ので読んでみようかと思ったのですが、どちらかというと他人に対してやる気を出させる方法の話みたいです以下いくつかメモ 人のやる気を出させる要因 帰属意識 集団への帰属意識、他人の模倣 習慣 新しい習慣を身に付けるときには既存…

読書記録: 『まつもとゆきひろ コードの未来』☆☆☆☆

ちょっと古い本(2012年発行、2009年から2011年の連載をまとめたもの)だけどいろいろなプログラミング(やデータベース)のパラダイムについて書かれていて面白かった。 データベースにはあまり詳しくないけど、RDBじゃない最近のについて触れられていて、少し…

読書記録: 『コンピュータ囲碁 モンテカルロ法の理論と実践』☆☆☆☆

コンピュータ囲碁のプログラムの作り方の本。 コンピュータ囲碁では、将棋などとは違って盤面の評価関数を作ってゲーム木探索をしていく方法はあまりうまくいってないらしい。 評価関数の代わりに、終局まで盤面にランダムに石を打つこと(プレイアウト)を規…

読書記録『アルゴリズムを学ぼう』『続・アルゴリズムを学ぼう』☆☆☆

アルゴリズムの入門書的な感じ。 言語は主にJava。 ストーリーとか絵がついていて会話形式でとっつきやすくしようとしてるんだろうなぁというのはわかるもののあまり印象に残らなかったです。 知ってる内容が多かったけど、『続・アルゴリズムを学ぼう』の方…

最近読んだ本

わかりやすいアウトプットをするための本 数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)作者: 結城浩出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/04/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (21件) を見る リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的…

『エンジニアのための時間管理術』☆☆☆☆

「エンジニアのための」というタイトルになってはいるものの元々はシステム管理者向けの本らしいです。 色々なことが書いてありましたが、個人的に印象的だったものをいくつか下に書いときます。 作業をルーチン化する 「毎週日曜に給油する」などと決めてお…

『研究発表のためのスライドデザイン』☆☆☆☆

「研究発表のためのスライドデザイン」はプレゼン初心者・中級者におススメの本 - 発声練習 上の記事で紹介されていた本。 すぐに使えるテクニック的な内容も多い 「文章を簡潔に」とか「箇条書きを控える」とかそれぞれの項目は理解できるものの、図を作る…

『コンピュータ将棋の進歩 6 -プロ棋士に並ぶ-』☆☆☆☆☆

昨日読んだ本よりもより技術的な内容が多い本。 内容の半分以上が機械学習的な話だった。 また多数決による合議アルゴリズムが取り上げられているが、直感的に「多数決によって強くなる」というのが納得できるようなできないような感じでもやもやする。 コン…

『人間に勝つコンピュータ将棋の作り方』☆☆☆☆☆

アルゴリズム部分はあまり詳細でないらしいが読み物としても面白かった。 またこの分野に詳しくないので、アルゴリズム的な部分も勉強になった。 特に評価関数と局面の探索をしているという基本的な部分は共通しているが、それぞれのソフトごとにかなり違う…

「理系人に役立つ科学哲学」☆☆☆☆

理系の人に役立つかどうかはわからないが哲学とかが好きなので面白かった。 紹介されている理論について、ちょくちょく「言葉遊び的であまり違いがないなぁ」と思う部分があるけど、哲学慣れしてないからなんでしょうか。確率の解釈について頻度主義的解釈と…

『オンラインゲームを支える技術』☆☆☆☆☆

表紙を見て主にMMORPGについて書いてあるのかと思いましたが、MOについても書いてありました。 あとはリアルタイム性の高い格闘ゲームとかについてももっと詳しく書いてあると嬉しかったかも。初期費用が何千万とかかる、とか同時アクセス数の多さとかMMORPG…

『デザイニング・インターフェース 第2版』☆☆☆

インターフェイスデザインのパターンをまとめた本。 ソーシャルメディアやインフォグラフィックスなどについても触れている。基本的にはデザインのパターンの辞典みたいな感じ。 全編フルカラーのスクリーンショットが載っていて、パラパラめくるだけでも概…

『レガシーコード改善ガイド』☆☆☆☆☆

表紙に「テストがないコードはレガシーコードだ!」というラジカルな主張が書かれた本。 単純に「テストを書け!」という話だけではなく、既存の依存性のあるコード、privateなメソッドやシングルトンなどの複雑な構造をテストできるように変更するための、…

『並行コンピューティング技法』☆☆☆☆☆

並列アルゴリズムの一般的な話だけでなく、具体的なアルゴリズムの逐次版を並列版に変える話が載っていて面白かった。 後半のアルゴリズムの並列化では、ソートやサーチやグラフアルゴリズムについて扱われているが、一目読んだ限りでは簡単でなくてまだ理解…

『理系のための法律入門』☆☆☆☆

技術者や研究者向けの法律の入門書。 主に知的財産権について多くページが割かれている。 何年か前の本なので一部の法律については変わっているかもしれない。色々な裁判の事例を出しながら解説していて面白い。 知的財産権の話や製造物責任法、内部告発あた…

『 マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』☆☆☆☆☆

映画にもなった一冊。 従来野球で考えられていた通説に反する、データを元にした指標を使って、割安な年俸でチームを強くしていくという話。内容はWikipediaに結構載っています。 マネー・ボール - Wikipedia 物語的な部分も面白いのですが、そちらはWikiped…

『 デバッグの理論と実践 ―なぜプログラムはうまく動かないのか』☆☆☆

書籍名には「理論と実践」とあるが、読んでみた感想としては理論寄りの内容が多かったように感じられた。 あまりテクニック的なものは載っていなくて「これを読んですぐにデバッグに役立つ」というものではなさそう。 色々な考え方や手法、ソフトウェアが取…